• 飛田健治

子供の成長ホルモン治療12


思春期はいつ来るの!?

”思春期はいつ来るのか??” についてお話しております 重要な事は、 1) 思春期には男性ホルモンや女性ホルモンが必要である 2) 男性ホルモンは精巣から、女性ホルモンは卵巣から分泌される 3) 男性ホルモンや女性ホルモンが分泌されるためには、精巣と卵巣がある程度発達する必要がある 4) 精巣と卵巣を発達させるホルモンがある この段階を分かり易く説明するために、 4)から説明してまいります 人間の体からは沢山のホルモンが分泌されます。その中核にあるのが脳、そこから刺激されて体の特定の臓器からホルモンが分泌されます。 川の流れの様な感じをイメージしていただければよいと思います。 先ず体や脳の発達に伴い、脳の視床下部という場所からGnRHというホルモンが分泌され,脳の下垂体という部分を刺激してさらにFSH,LH というホルモンの分泌が始まります。 このFSH,LHが精巣と卵巣の発育を促進し,性ホルモンの分泌を増やします。 これが2次性徴の発現で、思春期へと発達していくのです

乳児期に例外的なことが起こりますが、ここでは省略します 2 歳以降思春期までは下垂体から精巣・卵巣に至るホルモンの動きは静止します。 では2次性徴が発現する2年前位前になると、この沈黙していた脳のGnRHの分泌量が増えていき、刺激された下垂体がFSH,LH 分泌させ、性腺(精巣・卵巣)が発育し、性ホルモン分泌が増加して思春期がやってくるのです。  では、男性ホルモンや女性ホルモンって何なのでしょうか? ・男性ホルモン(テストステロン):  その名の通り、筋肉増強・声変わり・発毛など,男性化を促進します。 主には男児の睾丸から分泌され(95%)、一部が副腎(ふくじん)から分泌されます。 思春期前は10 ng/dl 未満(殆ど出ていません)ですが、思春期に入ると急激に増加します。 精巣がある程度発達して、その容量が4 ml 以上になると(平均11 歳)測定可能な濃度に増加します。この時期を過ぎれば採血で測定が可能です。 ・女性ホルモン(エストラジオール) 女性の場合は卵巣(らんそう)から分泌され、男性の場合は副腎や睾丸(こうがん)から分泌されます。 男児はここでは省略します。 女児におけるこのホルモンの作用は、脂肪を増やす・胸が膨らむ・生理が始まる・発毛などがあります。 思春期前では0.6 pg/ml程度ですが思春期に入ると徐々に増加します 余談ですが、男女とも思春期に身長が急成長するのはこのエストラジオールが成長ホルモンの分泌を促進しているという報告があります。また骨端性(骨の成長線)が閉鎖して身長の発育が終わるのもこのエストラジオールの作用であるという報告もあります。 本日は思春期に必要なホルモンについてお話しました 簡単には、最初に述べた 1) 思春期には男性ホルモンや女性ホルモンが必要である 2) 男性ホルモンは精巣から、女性ホルモンは卵巣から分泌される 3) 男性ホルモンや女性ホルモンが分泌されるためには、精巣と卵巣がある程度発達する必要がある 4) 精巣と卵巣を発達させるホルモンがある ということです 脳の発達が体の発達を促す。そのために必要な伝達物質がホルモンです。 では、 この男性ホルモンや女性ホルモンは子供の体にどのような影響を及ぼすのでしょうか???


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思春期はいつ来るの!?④ 昨日までに、 男児ではTanner分類の3-4期以降に身長のスパートが現れる 女児ではTanner分類の2期の後に身長のスパートが現れる 男子の声変わりの時期はTanner 分類4の時期 女児の生理がはじまるのはTanner分類3-4度の時期 皆様のお子様が成長してきたと感じるとき(生理が始まったとか声変わりをした)は、既に身長は最終段階を迎えている。