子供の成長ホルモン治療5

January 2, 2016

とびた整形外科・内科クリニック

子供の低身長症におけるホルモン治療:SGA低身長とは??

 

 

本日は皆様にとって余り馴染みがないと思われるSGA性低身長症についてお話します

 

「SGA」とは、お母さんのお腹の中にいた期間(在胎週数)に相当する標準身長・体重に比べて、小さく生まれたことを言います。一昔前は体重が2500g以下で生まれてきた場合、保育器に入れて観察する。その後体重が増えて問題が無くなったら保育器から出して帰宅する。と言った暗黙のマニュアルのようなものがありました。

しかし、今はどんどん医療技術が進歩して在胎週数22週、出生時体重300g程度でもその後元気に生命を維持することが可能になりました。

しかし、40週で3000gで生まれた子供と22週で300gで生まれた子供ではその後も成長に違いが出てくるに決まっていますよね。

このSGA低身長とは、予定より早く低体重で生まれてきたお子様達のことです。

お子様に依ってはその後のがんばりで2〜3歳くらいで身長が追いつくことがあります。しかし、このがんばりが続かず、3歳以降身長の伸びが停滞していくことがあります。

この場合は早期に治療が必要です。

 

(早期に治療した方が良い理由)

SGA低身長は以下の理由で早期からの治療をお勧めします

1)SGA低身長の子はインスリン抵抗性があることが言われております。ちょっと体型が良い子は将来生活習慣病のリスクとの関連性も言われております。

クリニックのHPにも書いておりますが、成長ホルモンは糖尿病で用いるインスリンに構造が似ております。その為

インスリン抵抗性があると言うことは成長ホルモンの治療にも抵抗性があります。その為、投与量は成長ホルモン分泌不全症のお子様に比べて多い量を投与しなければなりません。治療時期が遅くなるとなかなか追いつくことも難しくなるため、早い時期での治療をお勧めします

2)SGA低身長の子のGH治療は身長だけでなく頭囲(頭の大きさ)も改善すると言われております。この頭の大きさが改善することでIQが高くなっているという医学的論文もあります。

 

(SGA低身長に対するGH治療の弊害??)

現段階ではっきりとしたことがお伝えできませんがGH治療全般に言えることで、この治療が糖に対する処理能力が落ちる(耐糖能の低下)ことが懸念されております。

現時点でGH治療を行った方が将来糖尿病を発症する率が高いというデータはありませんが、SGAは成長ホルモン分泌不全低身長の患者様より多くの量を用いるため、治療中は定期的に血糖値やヘモグロビンA1cの確認が必要になります。

 

 

 

 

 

 

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